オーケストラは、それ自体が「演奏家」という専門家が多数集まった組織であり、楽譜や楽器など独自の資材を抱え、また、大きな練習場や、環境の良い資材倉庫などを確保しなければならないため(小さなオーケストラであっても)稼動日数と財政のバランスが崩れやすい。したがって、これを健全に運営するには(商業楽団であるとなしとにかかわらず)、堅固なスポンサーシップまたはオーナリング、あるいはきわめて高度な経営技術を求められる。
多くのオーケストラは常設かつ専門の団体であるが、毎年の音楽祭などで臨時に集まる音楽家によって組織されるものも存在する。例えばバイロイト祝祭管弦楽団が有名なものである。
歌劇場のオーケストラピット内での活動を主とするオーケストラはドイツを中心に多数存在し、そのほとんどがオペラのみならず演奏会も行う。ウィーン国立歌劇場の管弦楽団員の中から組織されるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、その一例である。 欧州では、所属する劇場が公立であることが多いのも特徴的である。
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また、放送局が専属のオーケストラを持つ例も多い。これはもともと、番組のテーマ曲、ドラマの伴奏、各種の放送用音楽を調達しやすくするために所有しはじめたのが根源であり、大小さまざまな放送局がそれぞれの経済規模にあったオーケストラを所有していた。大きな放送オーケストラは、主に国家予算で運営されてきた、世界の国営放送局や、それらにかわる公共放送局などであり、放送の歴史が長い欧州に多い。ラジオフランスに代表される各国の国営放送直営の楽団や、ドイツの各地域を担当する公共放送局の楽団(バイエルン、ベルリン、北ドイツなど)などがその例である。BBCやNHKなども有名交響楽団を持つ公共放送局である。また、商業放送会社が所有したオーケストラとしては米国のNBCが所有していたNBC交響楽団が有名である。日本においてはABCがABC交響楽団ほか複数の管弦楽団を所有し、演奏会のほかに、放送番組用の音楽を多数演奏した。また日本フィルハーモニー交響楽団は、当初文化放送の専属オーケストラとして誕生し、フジテレビジョンと専属契約を結んでいた。NHK交響楽団は独立した財団法人ではあるが、日本放送協会(NHK)と密接な関係を有しており、放送局付属オーケストラに準ずる存在となっている。また、ユニークな例としてベルリンの米軍占領地から東ドイツに向けて放送されていたRIASが所有していたベルリン放送交響楽団などもあり、現在も名を変えて活動している。
反面、独立の団体としてのオーケストラは、オーナーからの定期的な演奏の発注がないため、定期演奏会の入場料やレコード録音の契約料を頼みにしなければならず、優れた契約スポンサーを持っているか、ごく一部の人気楽団や経営形態の改善に成功した楽団を除けば、これだけで存立することは難しい。それらは、国や自治体の助成金や企業・個人(スポンサー)の寄付によって成り立っているケースも少なくないが、おおむね財政難である。オーナーやスポンサーの引き揚げによって、独立運営を強いられるケースもあり、これは直接オーケストラの存続に関わる。海外ではEMIの支援を失ったフィルハーモニア管弦楽団の解散(団員は解散に対抗して自主的演奏団体としてのニュー・フィルハーモニア管弦楽団を結成)、日本でも1972年の日本フィルハーモニー交響楽団の解散・分裂などの事例が発生している。